販路拡大支援①

ビジネスコミュニケーション
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①販路拡大支援

販路拡大で悩んでいる中小企業は多い。
経営者は、後先考えず、周りの意見にも耳を貸さず、自分の強い思いだけで商品開発を進めていく場合が少なくない。
そして試行錯誤の結果、我ながらなかなか素晴らしい商品が出来上がる。社員の反応もすこぶる良い。

ネーミングにも思考を凝らし、たとえば「日本一旨い●●」など、注目を浴びそう商品名を付けてみたりする。
が、そんなものにはバイヤーは見向きもしない。いや、むしろNG商品と捉える。なぜなら、味の感覚なんて人それぞれ。

「甘くて美味しい!」という人もいれば、「甘すぎて不味い」という人も存在する。要するに、「日本一旨い!」なんて、誰が日本一と認証したのかという話。

「芸能人の●●がお気に入りの●●」の方が、まだ取り扱いできる可能性がある。
それが事実で、TVなどで公になっているのであれば。
日本一なんて、そんな感覚的なネーミングの商品は、特に大手百貨店や高質スーパーと呼ばれる所のバイヤーは、絶対に取引したがらない。それがどんなに旨い商品であったとしてもだ。
客から、「これって本当に日本一なの?」と聞かれて、何の根拠もないにも関わらず、「はい、日本一美味しいです。」な~んて回答する百貨店なんて、少なくとも日本には絶対に存在しない。

そんなこととは知らず、旨いが決してバイヤーに取り上げてもらえない商品を作り続けている生産者は少なくないだろう。

そのような中小企業に対しても、「ネーミングがNGだから、旨くてもバイヤーが見向きもしないんですよ。
ここだけ変えれば、なんとかなるかも」というアドバイスをくれる人が身近にいたら、どうだろうか?その後の展開が大きく変わる可能性はないだろうか。

売れるかどうか、取引に直接繋がるかどうかは別として、少なくとも間違ったマーケティングをしていたことに気付くことができ、
適切な修正を施すことで、別の機会に別のバイヤーと商談まで繋がるかもしれない。
売れるか売れないかなんて、単に商品性だけの問題ではないという、一つの事例です。

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