過度な責任感を負い、自分ひとりで抱え込んでストレスや不安を感じていたり、経営者であるがゆえに孤独感を感じているなど、“心の面”で悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
経営者の判断によって、支えてくれている従業員の生活であったり、株主や取引先などのステークホルダーに多大な影響を与えることから、常に大きなプレッシャーにさらされ、心に余裕を持てなくなってしまいますよね。
ですが、そんな生活を続けてしまうと、あなた自身の心に不調をきたします。
「自分のことより会社が優先」という方も、あなたのメンタルが不安定だと、経営判断がうまくいかなくなるなど、マイナスの方が実は大きいんです。
この記事を読むことで、メンタルを安定させ、経営者としてさらに成功するヒントが見つかるかもしれません。
ぜひ最後まで読み進めてみてください。
経営者の心を揺さぶる『心の波』とは?
気分が落ち込んでしまったり、不安感が消えなかったり、悩みや心配事が頭から離れなくなってしまう日もあれば、今まで気分が落ちていたのはなんだったんだろうと思えるように元気になったりと、『心の波』があるという経験はありませんか?
経営者にとって、安定したメンタルを維持することはとても重要です。
心を安定させるためにも、まずは何があなたのメンタルを不安定にさせているのかを見ていきましょう。
具体的な例を3つご紹介しますので、自分に当てはまっているかどうか考えながら読み進めてみてください。
●経営者が責任と期待の間で揺れる心理
経営者は、さまざまなステークホルダーから期待を寄せられている一方、企業運営に多大な責任をおっています。
例えば、経営判断は、会社の成長や従業員の生活に直接影響を与えます。また、投資家や顧客、従業員などのステークホルダーに対する責任感から、常にプレッシャーにさらされ続けています。
こういった責任を全うし、期待に応えようとするあまり、自分自身の健康や私生活を犠牲にすることもあります。
●経営者が決断をすることで生まれる感情の波
会社の未来を変えるような大きな決断を下す際、思い描いていた計画が成功するかどうかわからないことから、当然不安や恐れが生じます。
特にリスクを伴う決断の場合、「もし事業が立ちいかなくなったら」「従業員を切らざるを得なくなったら」といったことが頭をよぎるかもしれません。
うまくいけば、会社が大きくなり収益が安定することで、あなた自身だけでなく、従業員全体のモチベーションアップにつながりますが、うまくいかなかった場合、「自分の選択が間違っていたのではないか」と罪悪感や後悔が生じ、思い悩むことも。
このような背景から、感情に波がうまれ、精神が安定しなくなってしまいます。
●孤独感が情緒不安定に繋がってしまう
経営者の立場上、かつて気軽に相談できていた同僚のような人が減り、悩みを分かち合えずに孤独を感じている人も少なくありません。
会社経営に関わる意思決定を常に迫られ、相談できる相手もいないような状況だと、不安を感じやすくなり、心が不安定になってしまいます。
情緒不安定になる『心の波』と上手に向き合うコツとは?
今までお伝えしてきたように、経営者としての責任感や周りからの期待感によって、心が不安定になってしまうことがあります。
では、あなた自身や、あなたが大切に思っている会社運営のために、心を安定させ、『心の波』とうまくいくにはどうすればよいでしょうか?
明日から簡単に意識して行動に移せる「心を安定させるコツ」を3つ伝授いたします。
コツ①『小さな成功』『小さな勝利』を積み重ねよう
経営者たるもの、会社を成長させるような大きな成果こそが最も重要で、それ以外は成功とはいえないと考えている方はいらっしゃいませんか?
そういったハングリー精神も、会社を成長させるためには大切であることは間違いありませんが、このままだと行き詰まってしまうこともあります。
『小さな成功』『小さな勝利』のような“小さな成功体験”をすること、認識することで何が変わるのでしょうか。
・自己肯定感の向上
小さなことでも「1つのことをやり遂げた」「成功した」という体験から自信が高まり、自己肯定感が向上します。
・モチベーションの維持、アップ
「やりきった!」という達成感をもたらし、次の目標に向かうモチベーションを維持する助けになってくれます。こういった成功体験が続くことで、さらなる挑戦に対して前向きになれます。
大きな目標だけを見ていると、その過程で「うまくいかなかった」と落ち込んでしまったり、過度に責任を感じてしまいます。
新人だった頃を思い出してみてください。できるようになったこと、やりきったことが小さくとも嬉しかったり、達成感を感じていたことでしょう。
少し初心に立ち返ってみて、小さな成功や勝利を自分の中で積み重ねてみてください。
不安感よりも、達成感や期待感で心が安定するサポートにつながります。
コツ②日々感じている感情や体験を言語化する習慣をつけよう
何を感じてどう過ごしているかを言語化することで、自己認識が高まったり、心の整理に役立ちます。
感じたことや出来事を書き留めることで、自分の感情や思考を客観的に見ることができます。不安などのネガティブな感情がどこからきているのか、そしてその影響はどうなっているかを考えることで、ストレス解消の糸口を見つけることができます。
また、感情を言葉にすることで、混乱した思考を整理しやすくなり、漠然と感じていた不安などが明確なります。
日々感じている感情や体験を言語化する習慣をつけることで、上記のように心が安定するだけでなく、自分の成長を実感し、次のステップへのモチベーションにつながるメリットもありますよ。
コツ③心の波が揺れ動いたときでも精神的に頼れる存在をつくろう
自分の中だけで完結するようにしてしまうと、いざというときに感情や不安があふれて取り返しのつかない事態におちいることも。
少しでも不安になったり、逆に「仕事でうまくいった!」などの嬉しさを共有できる相手がいるだけで、心の安定に大きく寄与し、孤独感を軽減することができます。
家族や友人、かつての同僚など、心を開いて話せる相手を大切にしましょう。また、定期的にコミュニケーションを取り、いつでも話せる関係性を維持することがポイントです。
また、同じ趣味や目標を持つ仲間とつながって、立場や肩書の関係ない場所をつくることも重要です。気軽に話すことができるコミュニティはいくつか作っておくとよいでしょう。
なお、なかなか相談できる相手がいないと悩んでいる方は、思い切ってカウンセラーやキャリアコンサルタントといった専門家に相談することも選択肢の1つです。プロの視点からのアドバイスやサポートは、心の波を安定させる助けになります。
知っておきたい!『心の波』をコントロールして、さらなる成功に繋げる経営者としてのセルフケア術3選
ここまでは、精神面で安定するコツについて解説してきました。
それでは、コツを意識したうえで、どのように行動に移せばよいでしょうか?
経営者の皆さまにおすすめのセルフケア術を3つご紹介します。
セルフケア①オン・オフの切り替えを上手く行うことで心のバランスをとろう
常に会社のことが頭に浮かび、緊張を感じていたり、不安に思い続けてしまう方も多いかと思います。ですが、それはあなた自身の心を不安定にしてしまいますし、そうなってしまっては会社のためにもなりません。
仕事モードとプライベートモードの切り替えをうまくするには、下記のような行動をすることがおすすめです。
・明確なルーチンを持つ
仕事とプライベートの時間を区切るルーチンを作ります。
仕事が終わったら必ず特定の行動(散歩、読書など)をすると、切り替えがしやすくなります。
・仕事のスペースとリラックスするスペースを分ける
物理的に環境を変えることで自然と切り替えることができます。
在宅で働いている方も、リビングで作業するのではなく、別の空間を見つけてスペースを分けてみましょう。
・趣味や活動に没頭する
自分の好きな趣味や活動に没頭することで、仕事のことを頭から切り離しやすくなります。
・マインドフルネスや瞑想を取り入れる
瞑想や深呼吸を取り入れることで、心をリセットできます。リラックスできるような習慣づけにつながります。
これらすべてを実行する必要はもちろんありません。自分にできそうなことからすこしずつ始めることが一番大切です。
セルフケア②意図的に「休む」ことで、安定する情緒と成長を得よう
しっかり休むことは、身体だけでなく心の健康の維持につながります。そして、イメージしにくいかもしれませんが、実は経営にもプラスに働くんです。
疲労が蓄積すると、ストレスや不安が増し、判断力や集中力が低下します。
また、意識的に休む時間を設けることで、自分自身と向き合う機会が増えます。静かな時間に自分の感情や思考を整理することで、自己理解が深まり、より良い判断ができるようになります。
そして、仕事から少し距離を置くことで、新たな視点や解決策が見えてくることもあります。仕事の領域とは別のところから刺激を受けることで、柔軟な思考や創造性につながります。
なにより、プライベートの時間を確保することで、運動や趣味、家族との時間などを取り入れる余裕が生まれます。孤独感の解消になり、情緒の安定にも寄与します。
休息をとることに罪悪感を感じる方も少なくはないでしょう。ですが。休むことはただの“サボり”ではありません。心を整えるだけでなく、新しい挑戦に備える時間として活用することで、成長を促進します。
次のステップへの準備期間と捉えてみましょう。
セルフケア③未来の視点を持つことで『心の波』を落ち着かせよう
忙しい日々を過ごしていると、目の前のことに精一杯になる場面もあるでしょう。
ですが、心の安定や会社のためにも、未来を常に見続けることが重要です。
未来の視点を持つことで、下記のような効果ができます。
・長期的な視点の確立
現在抱えている課題やストレスから一歩引いて、将来の目標や夢に焦点を当てることで、不安に思う要素が実は重大なものではなかったというケースも。客観的な視点から不安感が軽減され、心が落ち着きます。
・問題解決のアプローチが浮かぶ
未来を見据えることで、全体的な視点から課題解決策を考えやすくなります。また、直面している困難を乗り越えるための具体的なステップを描くことで、不安感も軽減されます。
新しい視点で物事を見ることができるようになり、柔軟な思考にもつながります。
経営者の心の安定は、あなたや会社の成長につながります!できることからはじめよう
経営者は、さまざまなステークホルダーへの多大な責任をおっており、そして期待感も抱かれています。
このようなプレッシャーにさらされ続けることで、心が不安定になり、心身ともに不調をきたすだけでなく、会社の運営にも影響が出かねません。
『心の波』に向きあうコツとして、「『小さな成功』『小さな勝利』を積み重ねること」「日々感じている感情や体験を言語化する習慣をつけること」「精神的に頼れる存在をつくること」の3つが重要です。
また、コツを意識したうえで、オン・オフの切り替えをしっかり行い、意識的に休息をとるなどのセルフケアをすることで、メンタルを安定させることができます。
ですが、行動に移すことは簡単でも、習慣化して意識し続けることは難しいです。
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つらいことは抱え込まず、bizサポートなどのサービスもうまく活用して心の安定につなげましょう。精神的に安定することで、あなた自身だけでなく、会社の成長にもつながります。