初めてあなたが起業をすると決意した日。あなたは、どんな将来を想像していましたか?
そして、あなたはどのような思いを持ち、夢を描いていたのか少しだけ想像してみてください。
「日本に、いや世界に名を知られる企業になる!」
「社員はもちろん、世の人々が幸せになる製品やサービスを提供したい」
など、さまざまな夢や想いは様々。
しかし、夢を叶えるまでの道のりは、決して平坦なものではありませんよね。
きっと、この記事を開いているあなたは、理想と現実のギャップに少し疲れを感じていることもあるのではないでしょうか。
実際に、経営者から良く聞く
・より良い製品やサービスの開発には試行錯誤がつきもの
・社員の能力や技術もあげたい
・売り上げを上げたい
物事がうまくいかないときは、経営戦略を思い切って変える……など、経営者は常に苦悩の連続のなかにいます。
ただ、何かを成し遂げるには、悩みのタネとなる「壁」がありますが、それを乗り越えた先には「成長」があります。
試行錯誤の末にヒット商品が生まれたり、経営戦略を変えたことで売り上げが上がったり。このような結果を出すまでのプロセスこそ、「成長」への道のりです。ゆえに、経営者が抱く苦悩は「会社の成長の糧」となるのです。
そこで今回は、経営者の苦悩に対する解決策をお伝えいたします。会社のさらなる成長へと繋げるヒントにしていただければ幸いです。
経営者が直面する3つの苦悩
会社を経営する上で色々出てくる悩みの中で、多くの経営者を悩ませている3つをご紹介します。あなたも、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。経営者が必ず悩んだり、考えたりする悩み事と言っても過言ではありません。
経営者の苦悩①売上が目標に達しない場合の焦り
会社を経営するには、従業員の給料、求人広告費、自社サービスの宣伝費、家賃、光熱費、保険料、備品など、多くの支出があります。
毎月、資金繰りが苦しくなることなく支払いができるようにするためには、支出を減らす方法もありますが、やはり売上を伸ばしていくしかありません。
従業員たちはがんばっているのに結果に繋がらない、マーケティングや情報収集を欠かさず行っているのに売上が伸び悩んでいる……なかなか目に見えて結果が出ないと焦りますよね。
経営者の苦悩②新規顧客獲得の難しさと市場競争
1つの製品、サービスに対して競合他社が多く存在している市場の中で、あなたの会社が生き残るためには「会社としての強み」や「揺るがないセールスポイント」がないといけません。
たとえば冷蔵庫。消費者が冷蔵庫を購入しようとしたとき、多くのメーカーから自社製品を選んでもらえるようなポイントを作らなければ、消費者の目に魅力的には映りません。
大きさ、冷蔵室や冷凍室の広さ、使用する電力など、消費者はさまざまな点で各メーカー同士を比較します。ここでいかに他社よりも魅力的なセールスポイントを作れるかが鍵となり、経営者にとって大きな悩みどころでしょう。
さて、ここで課題となるのが新規顧客の獲得です。長年、あなたの会社の製品やサービスを愛用している顧客は、あなたの会社に厚い信頼を抱いているものですが、やはり売上を上げていくためには新規顧客がほしいところ。
しかし、今まで別の企業の製品やサービスを愛用していた人たちを自分の会社に目を向けさせるのは、なかなかに難しいことです。この点がクリアでき、新規顧客が獲得できたらどれだけ良いでしょうか。
競合他社がひしめく市場で、いかに顧客を獲得するか……。
・製品やサービスに、どのような工夫を施そうか
・どのような戦略を立てれば競争に勝つことができるのか
このような悩みは尽きることがありませんが、より良い製品やサービスを生み出すためには必要な悩みとなるでしょう。
経営者の苦悩③社員の離職率が高くなることによる不安
会社にとって社員は宝。1人、2人と退職してしまっては、在籍している社員一人ひとりの負担が大きくなり、従業員たちは悲鳴をあげてしまいます。さらに、そのせいで退職する従業員が増え、どんどん従業員が退職してしまったのでは、会社が回りません。
そこに至ってから求人募集をし、書類審査や面談を経て晴れて新しい社員が入社しても、今度はその社員を育てていかなければなりません。一言で「退職」と言っても、その及ぼす影響力は多大で、非常に労力や精神力を使います。
このように考えると、今勤めてくれている社員に長くいてもらいたいですよね。
社員の生活スタイルの変化や、病気による退職など、突如として社員に訪れる事柄による退職は致し方の無いものですが、「この会社で働くことに魅力を感じなくなった」と社員が辞めてしまうのは非常に痛手です。
職場環境が劣悪だと社員は離れていき、離職率が高くなってしまいますから、「辞めたりしないだろうか?」という不安は常にあることと思います。
とてつもなく苦しい時に知っておきたい。苦悩を乗り越えるための戦略
ここからは、上記の3つの経営者の苦悩を乗り越えるためのコツをお伝えします。
先に述べた「売上」「顧客獲得」「社員」は、多くの経営者が抱える苦悩のトップ3。常に頭をよぎる悩みです。ストレスも相当なものですので、少しでも解決のお手伝いができたら幸いです。
大変でも開こう。定期的なチームミーティングの実施
経営者の苦悩のなかには、必ずと言って良いほど「人間関係」の悩みがつきものです。良い部下や社員に恵まれるのと、恵まれないのとでは、会社の利益に大きな差が出てしまいます。
特に経営者であるあなたの近くでサポートをしてくれる部下の力量も経営に大きく影響してきます。
そして、これは個々の問題ではとどまらず、個々が固まりとなったチームで見たときにも何か問題がある場合は、早急に手を打たなければいけません。
たとえば、いくら敏腕な社員がたくさんいたとしても、チームとして見たときに、それぞれが経営に対して別の考えを持ち、バラバラの目的に向かって進んでいたとしたら、団結力が無いために目標の達成は難しくなります。
そこで行いたいのが、定期的なチームミーティング。同じ目標、最終地点に向かっていけるよう、定期的に未来へのビジョンを確認すると良いでしょう。
また、困っていることがあればチームとして助け合う。こうすることで、社員は皆がいることに安心感を覚えます。さらに、助け合うだけではなく、切磋琢磨できる存在がいることがモチベーションとなり、個々の力の発展に繋がります。
仕事は決して1人で行うことはできません。
チームでの話し合いを通じて、「社員のモチベーションの維持」や「社内の人間関係の調整」を行うことで、会社全体の士気があがり、すばらしい結果を手にすることができるのです。
一度、視野を広げてみる。外部メンターとの定期的な相談
同じところに長年いると、そこの場所に愛着がわいたり、物の見え方が定まってしまったりして、客観的に物事を見られなくなるもの。誰かに批判されたり、評価されたりした場合、意地になって言い返してしまうこともあるかもしれません。
しかし、会社の成長が停滞して悩んでいる経営者にとって、このような状態はあまり好ましくありません。
客観的に物事が見られなくなると、どこに問題点があるか分からなくなるからです。問題点が分からなければ、何も改善されない。ゆえに、会社は旧態依然。成長はない、ということです。
そんなときにキーパーソンとなるのが、客観的にあなたの会社を見てくれる、外部のメンター。あなたの会社の弱点を見抜いたり、会社の成長に欠かせない改善策を一緒に考えてくれたりする存在です。
そのようなメンターと定期的に話し合えば、もし誤った方向に物事が進んでいても、軌道を修正することが可能です。最も怖いのは、誤った方向に突き進んでしまうこと。軌道修正は早いにこしたことはありませんから、第三者のアドバイスを参考にすることが大切です。
また、経営方針や戦略のアドバイスだけではなく、メンターはあなたの心の支えになってくれるはず。
「もしかしたら、誤った方向にいってないだろうか?」という思いは、答えがそう簡単には見つからないので不安になってしまいますよね。しかし、経営者が部下や社員に「この方法で合っているよね?」などと聞くことは不可能に近いですから、1人で考えなければいけません。会社のトップであるため、「相談できる人が社内にいない」という状況が必然的に起こります。そんな孤独を感じたときにメンターがいれば、「1人で考えなくても大丈夫」と、安心感が芽生えます。
経営者は常に重要な意志決定を行っていますが、人間ですからときには不安になることもあるでしょう。決定したことによっては、会社の未来を左右する場合もありますから、プレッシャーは相当なもの。外部に話せる人がいれば、不安で押しつぶされそうな心は救われることでしょう。
また、外部の人であれば、今まで繋がりをもてなかった会社や業界と繋がる縁に恵まれるかもしれませんし、可能性は広がるばかりです。
SMARTゴールを設定し、進捗を可視化する
冒頭で挙げた「日本に、いや世界に名を知られる企業になる!」「社員はもちろん、世の人々が幸せになる製品やサービスを提供したい」は、経営者の夢の一例ですが、このような夢や目標を抱くことは、経営者として必要なことです。
しかし、漠然と「有名な会社になる」という目標を持っていても、何をどのようにがんばれば良いか分かりません。社員も、何に注力すれば良いか分からないので、ひとりひとりが模索しながら仕事をすることになってしまいます。
では、夢や目標はどのようにして叶えていけば良いのでしょうか?
そこで、ぜひ取り入れてほしいのが「SMARTゴール」。
「S」Specific:具体的である
「M」Measurable:測定可能である
「A」Attainable:達成可能である
「R」Relevant:適切である
「T」Time:期限付きである
たとえば、「世の人々が幸せになる製品やサービスを提供したい」との目標ですが、この目標を掲げ続けているだけでは、きっと達成することはできません。経営者が漠然とした目標を持っていると、ともに働く社員も「ま、いつかそんな製品ができたら良いよね」くらいのモチベーションになってしまいます。これでは会社の成長は望めませんよね。
そこで、「具体的」「期限付き」で目標を設定しましょう。
「○○年までに、○○というランキングでTOP3に入る製品を作る」などです。
しかし、目標を立てる時に気をつけていただきたいのが、無謀ではないか? ということ。
目標達成に意気込むのは良いことですが、「今から半年後!」と、無理な計画をしても社員は困るだけです。また、その目標が今掲げても問題ないか? という点も気をつけたいところ。最終的な目標に対して、少しでもずれているような目標であれば変えてください。
加えて、進捗状況などを数字で可視化することも大切です。目標までの期間の半分を経た時などに、「現在の達成率は○%」など見えるとやる気に繋がります。
目標は漠然としたものではなく、具体的でイメージしやすいものであれば、経営者であるあなたはもちろん、社員もやる気が出て、会社全体が活性化してきますよ。
苦悩を乗り越えた先に見える。3つの成功事例
ここからは、「bizサポート」が関わらせていただいた企業様の成功事例を3つご紹介します。
「bizサポート」には、現役で活躍している経営者、元経営者が在籍しており、豊富な経験に基づく知識や実績で、悩んでいる経営者の相談に乗っています。また、心理カウンセラーも在籍しているので、あなたはもちろん、社員の心に関わる悩みにも対応可能。どのような戦略で悩みを解決に導いたのか、ぜひお読みください。
A社の経営者がどのように売上を回復させたか
A社は、パンデミックの影響で、売上が大幅に減少した企業。どの企業も情勢に大きく振り回されて苦境に立たされましたが、経営者に悩んでいる時間はありません。
そこでA社の経営者は、いち早くオンライン販売の強化に着手。さらに、下記の2点にも力を注ぎました。
・ウェブサイトをリニューアル
・SEO対策を施し、SNSを活用して新たな顧客層を開拓
苦しい状況にあっても、それを打破するために方法を変えたり、試したりしてみる……その結果、オンライン売上が前年同期比で150%も増加! おかげで全体の業績も回復したのです。
B社の経営者が人材育成に成功したエピソード
社員の離職率の高さに悩んでいたB社。経営者はこの問題を打破するために、
・社内研修プログラムの導入
・メンター制度の実施
などを行い、若手社員の成長を促進しました。
社員が職場を離れる大きな原因は、「働きにくい環境」「相談できる人がいないことによる孤独感」です。「先輩社員の背中を見て学んでいけ」という方針では、会社のやり方に慣れるまでに時間がかかるため、常に社員は不安な気持ちを抱えて出勤することになります。
このような気持ちを抱いたときに、相談できる人が周りにいないと、悩みと1人で向き合うしかなく、苦しくなって社員は辞めてしまいます。
そのため、「社内研修プログラムの導入」「メンター制度の実施」はとても良い方法です。
しかし、B社が悩みを打破できた要因は、これらだけではありません。
B社は「定期的なフィードバック」を行ったのです。ただ普通に仕事をするのでは張り合いがなくなってしまいますが、取り組んでいる仕事を評価されると嬉しいもの。また、直すべき点も教えてもらえると、社員は「期待されているんだ!」と喜びを覚えます。
さらに、「定期的な面談」を実施。経営者と、現場で働く従業員の間にできていた考え方の違いをなくしていくために社員の意見を重視したことで、職場の満足度が劇的に向上したのです。
その結果、離職率が30%減少! 業務効率も改善されました。
C社の経営者が市場競争を乗り越えた方法
C社の経営者の苦悩は、競合他社との価格競争。他社から抜きん出て顧客に支持されるようになるためには、他社の製品との差別化を図らなければいけません。
そこでC社が行ったのは、独自の技術を開発し、「品質を向上」させること。また、顧客との関係を強化するために、カスタマーサポートを充実させ、顧客の声を製品改善に活かしました。
品質の向上や、実際に製品を利用している顧客からの声に耳を傾け続けた結果、ブランドの信頼性が向上! 他社との価格競争において、優位性を築くことに成功したのです。
経営者の苦悩を理解できる人を、1人でもそばに。
必ずと言ってよいほど、経営者は苦悩を抱えながら会社を回しています。
「より良い会社にしたい」「社会に貢献したい」など、すばらしい目標があるからこその苦悩ではありますが、あまり悩み過ぎると心身共に支障をきたしかねないので気をつけてください。
ただ、この苦悩は「会社を成長させるチャンス」となり得るものなので、決して悪いものではありません。
「より良い製品を作りたい。けど、どうしたら良いのだろうか?」と試行錯誤するから、良い物ができて世の中に評価されるような製品を作ることができます。
「今のままで良いや」と思っているようでは、成長はありえません。
そう考えると、経営者の苦悩は会社の成長に必要なもの。ただし、先にも書いたように、客観的に物事が見られないほどに悩んでいる場合は、第三者の力を借りてください。
悩んでいる時は、頭の中がぐちゃぐちゃしているため、実現が厳しい目標を設定しがちです。「ああなりたい」「こうなりたい」と、最終的な目標を思い描くのは良いのですが、そこに行き着くまでの小さな、でも確実に取り組んでいける目標が立てられない。
先ほど、「SMARTゴール」のお話をしましたが、それが適切なものではなく、無謀なものになっていたら大変です。たとえるならば、階段を一気にかけ上ろうとしているような目標だった場合、達成させるどころか皆が苦しい思いをしてしまいます。
そのため、ただ目標を立てれば良いというものではありません。一歩一歩、着実に歩める目標でないといけないのです。従業員の力量、仕事量、会社としてどこまで投資が可能なのか……などを把握した上で目標を立てないといけません。
しかし、現実的で持続可能な目標を専門家や外部のメンターと一緒に考えれば、達成するまでの苦しみは少なくなります。
ぜひ「専門家に相談する」という選択肢を持っていただきたいと思います。我々「bizサポート」には、現役・元経営者にくわえて、心理カウンセラーが在籍しており、会社に関する幅広いお悩みに対処しています。
目標が立てられない、社員のモチベーションを上げられるような環境を作れないなど、お困りの際はどうかお気軽にお声がけください。
「心」の問題と、会社の問題、両方に対応できるのが我々「bizサポート」です。
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もう少し、「bizサポート」について知りたい方は、「経営者がストレスを溜め込むことで起きる弊害3つ」の記事も併せてご覧ください。