急増中?早期発見が重要な「モンスター社員とは」を徹底解説

モンスター社員

あなたの会社で、問題行動をおこしたり、どれだけ注意をしても態度が改まらなかったりする人はいませんか?しかも、注意をすると「パワハラだ!」と逆に詰めてこられることもあるかもしれません。

そのような社員のことを指す単語として、「モンスター社員」というものがあります。そんなモンスター社員を放置してしまうと、真面目に働き、会社に貢献してくれている周りの社員が働きにくくなるといった職場環境の悪化をもたらします。また、状況が改善しないと、人材流出の原因となる可能性があります。

今回は、この「モンスター社員」について、特徴や対処方法を詳しく解説していきます。

モンスター社員とは?

モンスター社員

モンスター社員とは、周りの意見を聞かず自分の考えを押し通したり、自身のタスクを放棄したりと職場で問題行動を繰り返し、周囲に悪影響を及ぼす社員のことを指します。

「モンスター社員」の由来は、名前の通りその問題行動がモンスターのように手に負えないことからきています。

モンスター社員の具体的な特徴

会社にいるあの人、もしかして「モンスター社員」かも?と思った方もいらっしゃるかもしれません。そんなモンスター社員の特徴を解説します。

まず、モンスター社員には主な特徴が3つあります。協調性の欠如、無責任な態度、過度な自己主張です。
●協調性の欠如
…チームメンバーや上司とのコミュニケーションを避ける(コミュニケーションを取ろうとしない)、他のメンバーの意見やフィードバックを無視する、情報や進捗を共有しない、など。

●無責任な態度をとる
…自分の仕事やタスクを放置する、業務の締め切りを守らずに迷惑をかける、自分の責任を他人に押し付ける、など。

●過度な自己主張、傲慢な立ち居振るまい
…他人の意見を聞かずに自分の意見を押し付ける、上司や同僚を見下すような発言をする、チームワークを無視し、自分の利益や目標だけを優先する、など。

上司の指示に従わなかったり、同僚とのトラブルを頻発させたりと、職場環境を悪化させるような行動が見られます。

徹底的な違い モンスター社員と一般的な社員を解説

モンスター社員
モンスター社員

●仕事をする姿勢
一般的な社員は、他のメンバーと互いに協力しあって業務を進め、コミュニケーションを円滑にして課題解決を図ります。そして会社の目標達成に貢献しますが、モンスター社員はそうではありません。

モンスター社員は、自己中心的な行動が目立ち、組織の和を乱すことも少なくありません。
自己中心的な態度をとり、他人の意見や感情を無視することが多く、自分の利益や意見を押し付ける傾向が強いのが特徴です。

●コミュニケーションの取り方
一般的な社員は、コミュニケーションを通じて信頼関係を築きます。また、上司や同僚からのフィードバックを受け入れ、改善につなげていきます。

一方、モンスター社員は、メンバー間のコミュニケーションを避ける、あるいは不適切なコミュニケーションの取り方で問題を起こします。

●責任・遂行能力
自分の役割を認識し、責任をもってタスクを適切に遂行しようとするのが一般的な社員です。業務の締め切りを守り、チームの目標達成に向けて努力し続けます。
それに対してモンスター社員は、担当している業務を放置したり、責任を他者に押し付けたりと、自分の責任を逃れようとします。

このように、一般的な社員と違い、モンスター社員は問題を引き起こし続ける傾向があります。

危険すぎるモンスター社員がもたらす影響

経営者 うつ

では、モンスター社員が会社にいることで、どんな影響をもたらすのでしょうか?

影響1)職場環境への影響

モンスター社員は、職場の雰囲気を悪化させ、他の社員の士気を低下させる原因となります。コミュニケーションを円滑にとれず、仕事をしないモンスター社員は職場のストレスレベルを上げ、全体の生産性の低下を招きます。

影響2)チームのパフォーマンスへの影響

モンスター社員がいることで、チーム全体のパフォーマンスが著しく低下することがあります。

チーム内のコミュニケーションの乱れは、協力体制を築くことが困難になることを意味します。結果としてチームのパフォーマンスが低下し、プロジェクトの進行が遅れがちになったり、クオリティが一定の水準に達しなくなるなどの悪影響をもたらします。

影響3)企業全体への影響

企業全体において、モンスター社員の存在は大きなリスクになりうると考えましょう。モンスター社員の問題行動がエスカレートすることで、ステークホルダーとの関係が悪化し、企業の評判が損なわれます。また、顧客対応に支障をきたし、契約を切られたり、追加契約の検討をしないなど業績にも影響を及ぼします。

今すぐ取り入れたい!!モンスター社員の対策方法3選

モンスター社員

モンスター社員がいると、企業にとって大きなリスクとなってしまうことが分かりました。
では、どのように対策をとればよいのでしょう?
その対策方法のポイントを3つに絞ってご紹介します。

ポイント1)モンスター社員の発見と認識

まずはモンスター社員を早期に発見し、認識することが重要です。
現状を把握することで、モンスター社員がもたらす悪循環をいち早く止めることができます。
認識するためには、定期的な評価やフィードバックを行い、問題行動が見られた場合には迅速に対応しましょう。

問題行動を放置することは、周りの社員の不満や不安の蓄積につながってしまいます。
そのためにもリスクを洗い出し、まずは認識することがポイントになります。

ポイント2)効果的なコミュニケーション方法

モンスター社員とコミュニケーションを取る際には、冷静かつ客観的に対話を進めることが大切です。
冷静さを失っていら立ってしまうと、解決の糸口を探すハードルが上がってしまいます。

具体的な事例を挙げて問題点を指摘し、改善策を共に考える姿勢が必要です。
「モンスター社員」だからと放置するのではなく、そうなってしまった原因を探ってみたり、建設的な対話を通じて態度の変容を図ることからチャレンジしてみましょう。

ポイント3)法的手段や解雇の方法

ここまでは、モンスター社員を認識し、建設的な対話によって改善策を練ることがポイントだとお伝えしました。ですが、真摯に接しても態度が変わらず、状況がまったく好転しないということもあります。

モンスター社員がいることで、会社にもらたす悪影響を鑑みた結果、法的手段や解雇を検討することも必要です。ただし、「不当に解雇された」などという事態に陥らないよう、労働法に基づいた適切な手続きを踏み、企業としてのリスクを最小限に抑えることが求められます。弁護士や専門家のアドバイスを活用することが効果的です。

早い方が良い!現状を把握し、モンスター社員への適切な対処を考えよう

モンスター社員

モンスター社員とは、職場において問題行動を繰り返し、周囲に悪影響を与える社員のことです。
協調性の欠如や無責任な態度、過度な自己主張をするといった特徴があり、職場環境の悪化やチームのパフォーマンスの低下をもたらし、さらには企業全体にまで深刻な影響を及ぼします。

そんなモンスター社員を発見し、適切に対処するためには、定期的な評価やフィードバックが不可欠です。
また、モンスター社員との効果的なコミュニケーションを通じて問題点を明確にし、改善を促すことが重要です。

しかし、どんなに対策を講じても改善が見られない場合には、法的手段や解雇を検討する必要があります。

企業がモンスター社員問題に対処することで、職場の健全な環境を維持し、全社員の士気と生産性を向上させることができます。早期発見と適切な対応を心掛けることが、企業の持続的な成長と成功につながるでしょう。

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