市場分析をしたいけれど、何から手をつけて良いのか分からない。SWTO分析をしようと思っていても具体的にどんなステップを踏めば良いか分かりづらい..。と感じたことはありませんか?分析をすることは少し大変かもしれません。
しかし、業界を含めてしっかりと分析をすることで、後々に苦労しない事業やサービスの基盤を作ることができます。今回は、マーケティングの市場の機会の発見をするための方法を細かくお伝えしていきます。まだ、マーケティングとは?の概念を読んでいない方は、最初に「マーケティングの基礎①」をご覧ください。
市場の機会と市場の分析をするために必要な情報
一番有名な方法として、市場の機会を分析する方法は「SWTO分析」というフレームワークを利用します。SWTO分析とは、競合や市場、法律、経済状況などの自社を取り巻く環境を分析し、自社のマイナス面とプラス面を分析していきます。そうすることで、成功要因の鍵は何か?を明確にすることができるフレームワークです。
<SWTO分析とは?>
・Strong…強み
・Weak…弱み
・Threats…脅威
・Opportunities… 機会
この頭文字を取って、SWTO分析といいます。
SWTO分析を確実に行うために必要なステップ
SWTO分析を行うためには、他のフレームワークを利用しながら最終的にSWTO分析のフレームワークを完成させることをイメージしてみてください。いきなり何もない情報から感覚でやってしまうと正確性に欠けてしまうので個人的にはおすすめしていません。まずは、脅威と機会を分析→強みと弱みの分析を行うことでより的確な成功要因を見つけることができます。
ステップ1:5つの力の分析をする(脅威と機会を見抜く)
5つの力とは、業界に影響を与えるであろう要因をワーク形式で書き出すことです。
・業界内の競争が激化する可能性
・新規参入の可能性
・売り手が増加する可能性
・買い手が減る可能性
・代替商品が現れる可能性
上記5つの可能性がないのかを事前に調査を行います。
ステップ2:PEST分析をする(脅威と機会を見抜く)
私が説明をするよりも既に分かりやすい説明があったので、引用をさせていただきました。
PEST分析とは
ビジネスIThttps://www.sbbit.jp/article/cont1/29171
PEST分析とは、主に経営戦略や海外戦略等の策定、マーケティングを行う際に使用し、自社を取り巻くマクロ環境(外部環境)が、現在または将来にどのような影響を与えるか、把握・予測するためのもの手法です。Politics(政治)、E= Economy(経済)、S=Society(社会)、T=Technology(技術)という4つの視点から分析することから、それぞれの頭文字をとり「PEST」と言います。
政治、経済、社会、技術などの観点が必要と言われていますが、実際はどこに焦点を当てればよいのでしょうか?
それぞれに特に注目していただきたい部分を書きました。
P..政治..規制緩和
E..経済..景気変動
S..社会..人口減少
T..技術..技術革新
このように、政治なら規制緩和により自社や業界が影響を受けるとことはないのか?など視野を広げてみていきます。ここまでが、SWTO分析をするために必要な外的要因を把握する方法です。この外的な要因の中でも、「脅威と機会」を見出すことができるようになります。
ステップ3:3C分析をする(強みと弱みを出す)
自社の強みや弱みを出す方法のひとつに、3C分析というものがあります。3C分析とは、「Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)」の3つの頭文字を取ったもののことを言います。この3C分析をしっかりと行うことにより、漏れなく確実に強みや弱みを見出すことができるようになります。
①市場→顧客に注目をする
②競合→競合の強みや弱みを分析
③自社→自社の弱みや強みを再確認する
ステップ1市場→顧客に焦点を当てる方法
◆ニーズとウォンツ
◆購買プロセス
◆購買特性
◆重要購買決定要因など
例;卒業生がどれだけ活躍をしているのか、カウンセリングの効果はどれぐらいあるのか?
ステップ2競合分析のポイント
◆売り上げや利益
◆製品や戦略
◆独自性
◆経営資源の特徴
ステップ3自社分析のポイント
◆独自のノウハウ
◆どの製品でどのお客様が利益を出しているのか
◆事業プロセスの特徴
◆コストや手間
ステップ4:SWTO分析にあてはめる
内部環境と外部環境の双方の情報が揃ったらSWTOに落とし込んでいきます。
上記のフレームを利用しながら、これまでに調べたことを当てはめていきます。
SWTO分析後に大切にしたいこと
ここまで、SWTO分析を行うために必要なステップを紹介していきました。かなり骨の折れるような作業だと私は毎回感じています。また、SWTO分析を行った後にどこから手をつけようか..。と悩んだ時には、①緊急性が高いものを全てかく②今すぐに取り掛かれるものを順位づけるこの2つの観点からランキングをつけることにより、何から取り掛かれるのかがすぐにわかるようになります。
また、実際のビジネスの現場ではしっかりとSWTO分析を行うための時間も人手もないことが多いと個人的には思っています。そんな時は、自社の強みと弱み、競合分析、今波に乗っている会社の分析を徹底的にしてみてください。ネット上で簡単に行うことができますのでおすすめです。
次回は、セグメンテーションとターゲティングについて書いていきたいと思います。